【面接のコツ⑥】知っておきたいマナー
介護の現場は忙しい!待ち合わせの時刻に注意
ノルマもなければ目標もない、常に仕事が切れない忙しい介護の現場においては、
面接に割く時間も採用にかける手間も、毎日のぎりぎりのスケジュールの合間を縫って用意されるものとなります。
人事担当の面接官であろうと、介護スタッフの一員であることに変わりはなく、
大変多くの仕事を抱えていると考えるのが普通です。
そんな仕事に追われる相手を待たせるというのは論外ですが、
面接時間より早く訪問し、結果的に相手を急かせるのもマナー違反となる行為です。
約束の時刻に遅れてはならないと焦る気持ちはわかりますが、
予定より早く着きすぎるのも、実は相手の都合を考えない行動だと心得なければなりません。
予定時間ぴったりか、それより二、三分早く受付をする程度が相応しい範囲内です。
時間に余裕を見過ぎてしまった時は、近くのコンビニなどで時間をつぶしましょう。
礼に始まり礼に終わる!人との関係で大切な挨拶
面接を受ける際のマナーは、受付で案内を聞くところから始まります。
面接場所に見当がついていても、まずは一言受付なり窓口なりで、
面接希望者として挨拶して指示を仰ぎましょう。
勝手に相手のテリトリーに入り込むのは、マナー知らずの行いです。
次の行動について話を受けたら、それに従って行動します。
担当者が来るまで待つように言われたのなら、静かに待ちの姿勢をとり、
担当者が着き次第挨拶をして求められたように振る舞ってください。
面接室への入室の際は、先導の人間がいても失礼しますと一礼して入室します。
扉が閉まっている場合は二回ノックをし、返答を待ってから扉を開くのがマナーです。
入室でも退室でも一声かける時、母音や語尾が伸びないように注意しましょう。
はっきりとした大きな声で、明るく挨拶できることが介護のスタッフとしての基本になります。
その後扉を閉めたり椅子を引いたりする際には、荒々しくならないよう、細やかな動作を心がけます。
過度な自己主張は禁物!質問に対する回答のマナー
面接の最中にも守らなければならないマナーがあります。
相手の目を見、真剣に対するというのがそれです。
どんなに素晴らしい経歴やスキルを持っていても、コミュニケーション能力のない人間に介護職は務まりません。
緊張しすぎずリラックスして、柔らかい表情で面接官と向かい合っていくのがコツです。
面接が始まれば後は質問に答えていくのが基本の流れとなりますが、
自分を売り込もうとするあまり、自己主張の強い言動になってしまうと印象がよくないので控えていきましょう。
問いに対する答えは簡潔にし、ここぞという時にだけ言葉を重ねます。
面接官の言葉に対する対応は、逆質問を受けた時でも同様です。
聞きたいことはあるかという問いに、別に何もありませんと答えるのは、気がない物言いととられます。
どんなに些細なことでも、何も聞かないよりはマシなので、
面接の最中でも気になったことは記憶に留めておきましょう。